silve shining

「動きが速い…!」

 結香が興奮気味に呟いた。

 笹目君は防御するため、水属性のシールドを張り、ヴァンアローから身を守る。

 が、何万本とある弓が1つも当たらない訳も無く、笹目君にダメージを与えていく。

「おい、難易度Dなのにあの威力だぞ…!」

 そう騒ぎ立てる野次馬の声が聞こえる。

 笹目君…反射神経抜群みたいだね。

 私の得意な瞬足技はあまり効かないかな。

 そんな事を思いながらも一気に笹目君との距離を縮ませる。

 一瞬、空中で止まり、溜まった勢いで笹目君に蹴りを入れる。

 性格には、蹴った風圧で笹目君を吹き飛ばしたのだ。