silve shining

「雷極光陣(ライトニングボルト)」

 ー…笹目君だ。

 いきなりランクAの魔法かぁ。

 しかも無詠唱。
 
 この魔法は光と雷が混ざり合った魔法。

 基本は大勢の敵を前に使う魔法なのだけど、対象を1つに絞るとは…中々の腕みたい。

 その分威力だって大きい。

 ダメージを与えつつ、ちょっとした目くらましにでもしているのだろうか。

 だとすると…一瞬で距離を縮めてきて攻撃するか、その間に強大な魔法でも繰り出すための準備でもしてくるのか…。

 でも、ここはきっと…

「後ろ、かな?」

 そう呟き、振り返ると笹目君が驚いたように此方を見つめる。