silve shining

 そう言うが、泉谷は動きを止めようとしない。

 それどころか、もう片方の拳で魔法を繰り出す。

 それをさっと避け、2、3歩後ずさる。

「それが何だ!俺には理由がある。それだけで十分だ!」

 と、また突進してくる泉谷。

「もう、じゃあこれでおしまいっ!」

 そう言って私は左足を素早く泉谷の鳩尾へと向け、そのまま突き飛ばす。

 一瞬、女子からの奇声が上がる。

「ぐぁはっ」

 飛んでいった泉谷は、しばらく起き上がれず、私が泉谷の教室まで運ぶことにする。

 米俵のように担ぎ上げ、靴箱からは魔法で浮かばせて操り、運んでいった。