silve shining

「俺は蛭間悠斗。よろしく。」

「蛭間…って、大病院を経営してる…?そこの息子さんなんだ」

「あ、そうそう。いっつも名前言っただけでバレるんだよな。まあ、それだけ知れ渡ってるって思うと、嬉しいもんなんだけど。」

 そう言って、少し恥ずかしそうに蛭間悠斗(Yuuto Hiruma)君は笑った。

 つられて私も笑う。

 すると、遠くの方から、

「葉月ー!!助けてー!!」

 と、紫桜の声が聞こえた。

 私は、

「あ、ごめん、そろそろ行くね。」

 そう言って、歩いていった。