silve shining

 この学園には、推薦されて入学してきた。

 寮だから楽だし、何しろ、知り合いもいるしね。 季節はまだ春。

 気温が丁度良い。

「いい天気だなぁ…」

 そんな事を1人、呟いていると、

「藤咲葉月!今日こそ勝つ!」

 と、いきなり名前を呼ばれ、こちらへ突進してくる男。

 泉谷 悟(Satoru Izumiya)

 なんか知らないけど、いつも私、勝負挑まれてます。

 それも、一方的に。

 殴りかかってくる泉谷の拳を片手で受け止める。

「ちょっと待ってよ!いくらそっちに戦う理由があったとしても、私には理由がない!だから、困るよ!」