silve shining

 お互いが無言で睨み合う中、先に口を開いたのは一ノ瀬だった。

「…そうですね。」

 先輩には、あくまで敬語だ。

 その反面、こんな貴族の心得もないような人物に、敬語など使うなどないと思ってしまう自分もいる。

 そして……。

「出よ、スレイプニル。」
 
 一ノ瀬がそう呟き、魔法陣から現れたのは、八本脚の馬だった。

 スレイプニル…その馬は、 雌馬に化けたロキとスヴァジルファリの子供で、オーディンに献上された後は彼の愛馬になる。

 8本の脚を持つ最も優れた馬であり、軍馬でもあるのだ。

 非常に速く走ることができ、空を飛ぶことができたという。