確かに麗奈からは魔の力が感じられた。

 悪魔の匂いがした…。

 あれは悪魔に憑かれたか、契約をしてしまったか…。

 悪魔の使い魔として主になったのか…。

 あるいは……


 ーー操られているかーー

 
 例えそうだとしたら、危険なのは他でもない、麗奈だ。

 でも、まだそうと決まった訳じゃないしね。

 慎重に探っていこう。

 そんな事を考えながら歩く廊下。

 あと少しで寮だ。…そんな時。

「~…~~!!」