silve shining

「お入りなさい。」

 中から声が聞こえ、私達はドアを開ける。

 この校長室のドアは、霊力が10万は無いと開けられないようになっている。

 つまり、10万以下の者にはこのドアは開けられない。

 Sクラスの誰かで無いと、開けられないという事だ。

 これは、時々校長室に乗り込んでくる輩がいるので、この様に対策がとられている。

 10万以下の霊力の者には、扉がとても重たく感じ、10万を大きく上回る者には、とても軽く感じるらしい。

「お久しぶり、葉月。」

「お久しぶりです、胡桃さん。」

 そう挨拶を交わす、私と胡桃さん。

「えっと、お2人はお知り合いで…?」

 そう聞いてきた麗奈。

 きっと、下の名前で呼び合っていた事に疑問を持ったのだろう。