silve shining

「あ、ここですよね。」

 気が付くと、校長室の前。

「えぇ。」

 その言葉に、私は校長室のドアノブに手を掛ける。

「待って。」

 ドアを開けようとした私の手を、雨宮先輩が止める。

「どうしました?」

 そう、聞くと、雨宮先輩は少し俯き、こう言った。

「私と…友達になってくれない?その、先輩、後輩として、じゃなくて。ちゃんとした、友達。」

 その言葉に、私は苦笑する。

「直球、ですね。」

「その、なんて言っていいのか分からなくて…。」

「いいですよ。」

「…い、いいの?」

「勿論。よろしくね、麗奈さん。」

「よろしく、葉月。」