silve shining

「この瞳は、周りにはあまり好かれないの。何もかも、見透かしているみたいだって。気持ちが悪いって。おかげで友達と呼べる人なんていない。だけど、こんな目を綺麗だなんて…貴女が初めてよ。」

 そう言って、綺麗に微笑んだ彼女。

 いいなぁ、私もそんな綺麗な微笑みをしてみたい。

「いえ、とっても綺麗です。それに、そんなのただの言いがかりでしょう?もし、本当に見透かしているとしても、しょうがない事なんですから、別に罪なんて無いと思いますけど。」

 打ち解けてくれたように話してくれた彼女に、私はそう返した。

 彼女だって、別に堅物ではないのだ。

 堅物のふりをして、自分を守っていたのだろう。

「…少なくとも、私はその瞳、とっても好きですよ。」
 
「ありがとう。」

 彼女は、そう言って笑った。