silve shining

 暫く歩いていく、私と女生徒。

 不意に視線が合う。

 色素の濃い、黒色の瞳が、私を映している。

「綺麗…」

 ふと、ポロリと零れでた言葉。

 とても綺麗な瞳をしていたからだ。

「え?」

「いえ、その瞳…。とっても綺麗ですよね。」

 そう言うと、彼女は私を驚いたように見つめ、それからクスリと笑った。

「貴女は、不思議な人ね。」

 そう言って、彼女は前を見据える。

「あはは、よく言われます。」

 そう返すと、彼女はまた私を見つめる。

 じっと見返すと、

「やっぱり、不思議な人。」

 と言った。