silve shining

 すると、コンコンと部屋をノックする軽快な音が聞こえてきた。

「あ、私が出てくるよ」

 誰だろうと思いながらも、私はそう言って、ドアへと向かう。

 ガチャリ、ドアを少しだけ開けると、そこには、1人の女生徒が立っていた。

「確認させて頂きますが、ここは一年生の上位5人の特別寮で間違いありませんか?」

 そんな問いに、私は堅そうな人…。

 そんな事を思ったが、震えているようにも見えた。

「あ、はい…。」

 と、返事をする。

「では、藤咲葉月さんはいらっしゃいますか?」

「私が、そうですけど。何かありましたか?」
 
「篠原校長が貴女をお呼びしています。私が案内致しますので、一緒に来てください。」