青空をただただ眺めていたら、泣きそうになった。

鼻の奥がつーんとして目が潤みだした瞬間、慌てて目を見開いたけれど、時すでに遅し。右目の目尻からつつーっと生暖かい液体が耳の方へつたい、次いで左目からも同じようにして液体が流れ出た。耳が湿って不快だったので、両耳を手の平で乱暴に擦る。

そして上体を起き上がらせた。

せっかく授業をさぼってまで屋上に肌を焼きに来たのに、篠崎椋平の胸の中は切なさで軋み続けていた。

「俺って生きててもいいのかな」