───……
───────……



約束の時間の数分前。



……そういえば、あたしたちってどこで待ち合わせするか決めてない。



今さら気づいてあせる。



どど、どうしよう! いったい、あたしはどこに向かえばいいの!?



「え、えっと……」



しばらく悩んでいたそのとき。



────ピーンポーン。



と、玄関のチャイムの音が聞こえてきた。



あれ、だれだろう。



あたしは窓から玄関をのぞいた。



「……へ?」



そこにいたのは……なぜか都築くん。