そして、ノアちゃんをなでたい! と思って手をのばしたとき。
プイッ、とそっぽを向かれてしまった。
ノアちゃんはスラリとしたキレイな足をゆっくりと歩かせ、そのままどこかへ行ってしまう。
「の、ノアちゃん……?」
あきらかにそれはツンツンした態度。まるで、なにかを拒絶しているような。
もしかして、あたしのことイヤですかー!?
うう、ノアちゃんに嫌われるの、すっごいショックなんですけど……。
「あー……ノアは人見知りだからなぁ」
ひとり落ちこんでいると、安田くんがカラッと笑いながらそう言った。
「そ、そうなの? あたしがキライなわけじゃない?」
「うん、ごめんね。ノアは見知った人にしかなつかなくて。家族以外ではほとんどノアにふれられる人はいないんだ」
そ、そうなんだ……。
じゃあよかった。嫌われたわけじゃなかった。

