「おはよう、澤上さん」



「……へっ!?」



頭上からそんな声がした。



この声は……そう、昨日イヤになるほど聞いた……。



「都築くん……」



……都築くんの声だった。



「お、おはようございます……」



昨日の都築くんの本性を知り、思わず敬語になってしまうあたし。



あたしがあの都築くんに話しかけられていることを驚いている美奈ちゃん。



「そんな、敬語なんて使わなくていいよ?同じ学年なんだしさ!」



都築くんはそれはもう爽やかに言った。



「なんなのよ、澤上さん……」



「都築くんとあんな親しげに……」



そして、あたしに集まるクラス中の視線。