「おめでと、美奈ちゃん!」



なにもできなかったけど、美奈ちゃんの恋が叶ってあたしうれしい!



「うん、わたしこそありがとね。桃花がいてくれたからなんか安心できたんだ」



「でも、それにしてもすごいね。スピード婚ならぬスピード交際だ」



だってあたしに爽太くんが好きって言ってくれた日からそんなに経ってないんだもん。



思っていると、美奈ちゃんは笑って言った。



「ああ、それね。わたし実はけっこう前から仲よかったんだよね。桃花のこと好きなんだけどどうすればいいかな、って相談を前から受けててさ」



「そうだったんだ!」



まったく知らなかった。