「みっくん……そうだ、助けてもらったんだあたし……」
なのに忘れてるとか。ホントありえない。
「……ごめんなさい」
「ううん、いいって。謝らないで。小さいときのことだもん、仕方ないさ」
ぽん、と頭をなでられる。
「でも、いまもなんだけど……あのときの桃花ちゃん、ホントかわいかったんだ。木からおりられたとき、泣き顔がパッと笑顔に変わってさ。……それが初恋だったんだ」
「初恋……」
実さん、そういうふうに思ってくれてたんだ。
うれしい、うれしいよ。
でも。
「わかってるよ、桃花ちゃんには誠なんだろ?」
「……はい」
「あんま気にしないで。そうだ、もうあれは終わったことだから……でも今日、桃花ちゃんをみられたのはうれしかったな。急に思い出したんだ。ああ、この子だって」

