小学校低学年の頃、和也ときたこの公園であたし、木のぼりをしていたらおりられなくなったんだった!
「よかった、思いだしてくれたみたいだね」
「えっと、そこであたし……お兄さんに会った」
そうだ。あたしはたしか木の上で泣いていて、和也も地面の上で「お姉ちゃんがおりられなくなった!」って泣いていて。
「そうだよ。下校してるときにたまたまふたりが泣いてるのがみえて、見にいったんだ」
そうだった……小学校高学年くらいの男の子。
和也とあたしを落ちつけてくれて「こうやっておりたらいいよ」って教えてくれたんだ。
お兄さんの言うとおりに手や足を動かしたら、すんなりとおりられて。

