「……なに帰ろうとしてんの? 桃花」 という声が背後から聞こえてきた。 「「うわっ!」」 急なことに驚き、美奈ちゃんとあたしの声がかさなる。 だ、だってビックリだよ……! 背後から急に声がしたなんて。 それにこの声は……顔をみなくてもわかる。 さっきずっとずっとみていた、誠のものだもん。 っていうかどうしてあたしが帰ろうとしたこと知ってるの! 「誠、さっきまで女の子たちの輪のなかにいたのにどうしてここに?」 移動するの早くない? 訊くと、誠はフッと笑って。