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「……なんでわたしまで?」



「ええ、だって。ひとりじゃ不安だったんだもん」



「……日曜の朝から」



「ごめんってばぁ! だって美奈ちゃんサッカー好きじゃん!」



日曜日、朝。



日曜だというのにあたしと美奈ちゃんは朝から学校にきていた。



……今日は誠が所属するサッカー部の練習試合がある。なんでも他校がうちの学校にきて試合をするんだって。



あたしたちはいま、グラウンドの周りでその様子を眺めている。



もうすぐ試合がはじまるみたいだ。



グラウンドの周りにはあたしたちと同じように試合がはじまろうとするのをみている子たちがいる。



「都築くーん!」「かっこいい!」もうおなじみのそんな声がきこえてくる。