思わずそう答えてしまったけれど、それでよかったみたい。
「なんだぁ、よかった! そういうことなんだ!」
先輩は安心したように笑っている。でも、ふとその表情が暗いものに変わった。
「……じゃあ、あの体育館倉庫で長い時間なにしてたの?」
ギク、とあたしの心が鳴る。
あたしが動揺している間に誠はすぐに答えた。
「ああ、あれは生徒会関係の仕事があっていろいろ準備してたんだ。……これで誤解は解けたかな?」
先輩たちはうなずいた。
「そうだったんだ……ごめんね澤上さん、都築くん!」
気まずそうに目をそらして先輩たちは去っていった。
すぐに姿が消える。
……その様子はなんだか風のように速い。

