聞こえてくるのはかすかな風の音だけ。それほどあたりは静まりかえっていた。 「……アンタねぇ、いい加減にしなさいよ!」 そして……長い沈黙を破ったのは先輩の怒鳴り声だった。 「……っ!」 それは思わず耳をふさぎたくなるくらいの大きさで、あたしの耳と心に深く突き刺さった。 「あたしはね、都築くんとアンタがどういう関係なのかききたいだけなの! どうして答えないの!?」 「……ごめんなさい」 にぎった拳が震える。怖かった。 「……謝らないで! うざったいのよそういうの!」