「あの体育倉庫でなにしてたの? ずーっとふたりっきりで出てこなかったけど?」 「……っ、それは」 まさか見られてたなんて……。 どう答えていいかわからず、あたしはだまってしまう。 「ねえ、どうなの? なにか言えないの? ねえ」 急かされても口から出るのは「あの」とか「えっと」とか意味のない音ばかり。 沈黙におそわれる。 それは実際には数秒だったのだけれど、あたしにはとても長く感じられた。