でも爽太くん、いったいなんの用なんだろう?



あたしはそんなことを思いながら爽太くんを探した。



爽太くんはすぐに見つかった。爽太くんはうちのクラスの男子数人と談笑していたんだ。



あたしはその近くまでいく。



なんだか楽しげでムードを壊すのがイヤでなんか話しかけづらい……。



なんて思ってしばらく立っていると。



「あ、桃花ちゃん!」



爽太くんがそううれしそうに言った。



「ごめんね呼びつけちゃって」



爽太くんはそう言いながら男子の輪をぬけた。



「ううん、大丈夫だよ。それでえっと、どうしたの?」