「桃花、結ぶよ!」 美奈ちゃんもそれに気づいたみたいでサッとヒモを手にとり結びなおした。 周りから心配するような声が聞こえてきた。 その間にあたしたちはどんどんぬかされていく。 あせりに似たよくわからない感情があたしの胸中をうずまいていく。 やっと結びおわってあたしたちは立ちあがった。 そのとき。 ……痛い、とあたしは思った。 どこが痛いのか、走りながらわかった。 それまではなんだかまだあせっていてよくわからなかったけど。 足だ。右足。きっと倒れたときにくじいたんだ。