でも……。



「ごめんね爽太くん。あたし、中途半端なことしか言えなくて……」



爽太くんはきちんと気持ちを言ってくれたのに。



「ううん、大丈夫だよ。ちゃんと言ってくれてうれしかったから」



「……優しいね」



また、ちょこっとだけ罪悪感におそわれる。



「じゃあ、そろそろ行こっか」



「うん」



爽太くんがブランコからおりたので、あたしもそうした。



そしてまた家への道を歩きはじめる。



爽太くんはわざわざあたしを家まで送ってくれた。



何度もお礼を言って、あたしは家に入った。