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「もうすぐ体育祭だね」



「うん、ホントもうそろそろなんだね!」



議会の帰り。



あたしは約束していたとおり、爽太くんといっしょに帰っていた。



いま歩いているのはあたしの家への道。爽太くんが「送るよ」って言ってくれたんだ。



いまは「もうすぐ体育祭だね」なんて話をしている。たわいない話だ。



でも……ホントに話したいことはただひとつ。



……あたしの気持ちについて。



「あのね爽太くん。話、変わるんだけど……」



あたしはそのことを話したくて、でもなんだかドキドキしてそっと言った。