もうっ、考えてもワケわかんない! 「都築くんっ、あたし帰る!」 「ちょっ、おい待て!」 都築くんがそう言ったのも聞かずに、あたしはたったと走りだした。 ……意味わかんないよ、あたしの気持ち……。 たくさんの細い糸がもつれてからんでほどけなくなっちゃったみたいだ。 爽太くんが好き。 だけど、どうしてか素直に彼に好きと言えない。 思い浮かぶのは、いつも意地悪な都築くんの顔。 そんなふたつの気持ちは重たくなって、あたしを押しつぶそうとしていた。