「あたしが好きなのは爽太くんだよっ」 気づけばあたしはそう言っていた。 あれ……意外とあっさりと言っちゃった。 でも、爽太くんは首を横にふる。 「桃花ちゃんが好きなのは俺じゃないよ。俺、わかるんだ。桃花ちゃんが好きなのは……」 と、爽太くんが言いかけたとき。 うしろから走っているような大きな足音が聞こえてきた。 バッと反射的にあたしと爽太くんはそちらを向いた。 そこにいたのは……肩で息をした都築くんだった。 「都築くん!?」 どうしてここに!? しかもすっごく急いで走ってきたみたい!