「いや、なんでもないんだ。桃花ちゃんと都築くんがいっしょにいるのが意外で」
あ、と思いだしたように爽太くんが言う。
「それで、注文はなんでしょう?」
「あ、そうだ。えっとね、チョコレートのやつとストロベリーのやつ」
都築くんはいっさいこちらを見ようとしないので、かわりにあたしが言った。
「かしこまりました。……ではしばらくお待ちください」
爽太くんはそう言い残して去った。
ふと周りを見てみると。
「あの店員さんかっこいいよねー!」
「高校生かな? 笑顔かわいくてめっちゃタイプー!」
などといった声があちらこちらから聞こえてきた。
それは、まぎれなく爽太くんの話。

