劇場の中に入って、座席に座る。
今はちょうど映画の宣伝が終わったころだ。
あたしたちの他にも人はけっこういた。
「あの、ありがとね、都築くん……」
映画のチケット……。
「ううん、いいの。だってこの映画はね……」
都築くんがなにか言いかけたところで、スクリーンの映像がパッと変わる。
あ……映画、はじまるみたい。
そういえばこれ、どういう内容の映画だろう?
あたしはスクリーンを見た。
すると。
『……ねえねえ、トイレの花子さんってしってる?』
『えー、なにそれ。しらなーい』
『あのね、トイレの花子さんっていうのはね……』
小学生ぐらいのかわいらしい女の子たちが、校庭でそんな話をしている。
トイレの花子さん。
そして、画面のトーンはこころなしか暗い。
……ん?
これって……。

