質問すると、都築くんは「ああ」と言って苦笑した。 「前にも言ったかもしれないけど、俺、生徒会やってるからいろいろできちゃうんだよね。ホントはダメなんだけど、優等生っていわれててなにも疑われないから生徒の個人情報とかけっこうのぞけちゃうんだ」 なんかゆるいよね、と都築くんは笑う。 その笑顔からはふだんの意地悪さが感じられない。 「……さ、行こうか」 都築くんが立ちあがった。あたしも立ちあがる。 「こっちだよ」 都築くんは右の方角をさして言う。 あたしたちはその方角へと歩きだした。