「美羽、帰ろうぜ。」


教室まで迎えにきた直也にクラスの女子の視線が刺さる。

こんな光景を見てると
ハルが言ってた
″直也はモテる″の意味が理解出来る。


「ハル、一緒に帰る?」

「私は部活があるから。」

「そっか。じゃまた明日ねっ」

そう言って教室を出た私は直也と昇降口に向かって歩き出す。


「美羽、家にくる?」

「あ~行く。」


昇降口を出て10分位歩けば
直也の家に着く。
直也の部屋に来るのは、これで2回目。
青で統一された部屋は
綺麗に片付けられてて
落ち着くと言うか…


コンビニで買ってきたジュースを一口


「美羽…」

んっ…

ジュースを飲み込むのと同時に
直也の唇が私の口を塞ぐ。


ここまでくれば年頃男子


どんなにイケメンだろうが
年頃男子は変わらない。