私がいた場所。

「山南さん?」
「いえ。あぁ、そうでした…東條くんは探し物は得意ですか?」
「探し物ですか?」
「はい、いつか頼もうと思ってまして…簡単ですよ、この部屋に隠してあるものを探してもらうだけです」
「それくらいでしたらいいですよ。その時は言ってくださいね」
急な話に驚かされたがなんてこともなさそうだったので快く了承した。山南さんもそれを聞くと口元をゆるめて笑うと立ち上がった。
「お茶をいれてくれますか?」
「はい、わかりました!」
私も立ち上がって微笑を返した。
やっぱりこの部屋は私を落ち着かせてくれた。






「あ、あの赤羽さん」
「あ…東絛さん!」
満面の笑みになった彼を見て私は曖昧な笑顔をつくった。
「よく、考えたんですけど、やっぱり私は赤羽さんのことをそういった対象には見れないです」
「…どうしても、ですか?あの、俺本気です」
「…ごめんなさい」
赤羽さんは肩をがっくり落として私を見た。まじまじとまとわりつくような視線に少しだけ後ずさる。
「あなたが女だったら…」
「え…」
そう呟いたかと思うと急にずんずんと近づいてきて反射的に後ろに下がる。眉をひそめて私をじっと見るとぽつりと声をもらした。
「あなたは本当に男ですか…?」