「好きです!」
…ここって男所帯で私も一応男で通ってるんですよね?
屯所から少し離れた神社へ続く道。赤い鳥居が並ぶそこで私に告白をしたのはあの時の隊士、赤羽音吉さん。山南さんご怪我をしたとき私と平助さんのところに知らせに来てくれて、私の稽古に付き合ってくれた人だ。
「あの、男ですよ?」
「新選組に入隊しているということは男だということ…それはわかっています」
じゃあもっとおかしいですよ。え、そういう人なの?
確かに男所帯で衆道もいたらしいし、たまに屯所の中でもちょっとアレな声が聞こえてきたりしてたけどまさかそれが自分にも関わってくるなんて…。
「少し、考えさせてください」
多分断られる覚悟で告白してきたのだろう。その覚悟を無下にして即答してしまうのは躊躇われた。
そういえばこの時代に来てから告白されたのはこれで三回目だ。モテ期だろうか?いや、今回のは女としてみられていないから違うのかもしれない。とりあえず自分が軽くパニックになっていることはわかった。
「山南さんいらっしゃいますか?」
「はい、どうぞ」
閉じられた襖から落ち着いた声が聞こえてきて私はそれを遠慮がちに開けた。頭を下げて入ると書物のにおいがした。たくさんの書物が置かれている山南さんの部屋はどこか落ち着く。
「どうかしましたか?」
「…どうしてわかるんですか?」
なんとなく悪戯がばれた子どものような気持ちになって問うと彼は高くつまれた書物を指差した。
「先日お貸しした本を返しにきたのかと思ったのですが、どうやら違うようですから」
空っぽな私の手に視線が注がれたのがわかって苦笑いを浮かべた。
「一人でなんとかできますか?」
「はい、一人で解決しないと、駄目なことなんだと思います。多分、大丈夫です。でも山南さんの部屋ってなんだか落ち着くのでつい来ちゃいました」
「落ち着き、ますか?」
「はい、私は好きです」
山南さんは吃驚したような顔をしてからぶつぶつとなにか呟いた。
「全く、あなたという人は…本当に面白い…」
…ここって男所帯で私も一応男で通ってるんですよね?
屯所から少し離れた神社へ続く道。赤い鳥居が並ぶそこで私に告白をしたのはあの時の隊士、赤羽音吉さん。山南さんご怪我をしたとき私と平助さんのところに知らせに来てくれて、私の稽古に付き合ってくれた人だ。
「あの、男ですよ?」
「新選組に入隊しているということは男だということ…それはわかっています」
じゃあもっとおかしいですよ。え、そういう人なの?
確かに男所帯で衆道もいたらしいし、たまに屯所の中でもちょっとアレな声が聞こえてきたりしてたけどまさかそれが自分にも関わってくるなんて…。
「少し、考えさせてください」
多分断られる覚悟で告白してきたのだろう。その覚悟を無下にして即答してしまうのは躊躇われた。
そういえばこの時代に来てから告白されたのはこれで三回目だ。モテ期だろうか?いや、今回のは女としてみられていないから違うのかもしれない。とりあえず自分が軽くパニックになっていることはわかった。
「山南さんいらっしゃいますか?」
「はい、どうぞ」
閉じられた襖から落ち着いた声が聞こえてきて私はそれを遠慮がちに開けた。頭を下げて入ると書物のにおいがした。たくさんの書物が置かれている山南さんの部屋はどこか落ち着く。
「どうかしましたか?」
「…どうしてわかるんですか?」
なんとなく悪戯がばれた子どものような気持ちになって問うと彼は高くつまれた書物を指差した。
「先日お貸しした本を返しにきたのかと思ったのですが、どうやら違うようですから」
空っぽな私の手に視線が注がれたのがわかって苦笑いを浮かべた。
「一人でなんとかできますか?」
「はい、一人で解決しないと、駄目なことなんだと思います。多分、大丈夫です。でも山南さんの部屋ってなんだか落ち着くのでつい来ちゃいました」
「落ち着き、ますか?」
「はい、私は好きです」
山南さんは吃驚したような顔をしてからぶつぶつとなにか呟いた。
「全く、あなたという人は…本当に面白い…」

