触れている肌はこの白い布団よりも落ち着くもので掻き抱くように私を引いた逞しい腕に身をまかせた。
「男だったら仲間でいいけど、君は、こんなにも女の子だから…」
「沖田さっ…」
「まだ返事はいらないよ。ゆっくり考えていて」
今度は唇に彼の人差し指が押し付けられてまるで指先にキスしているみたい。
あぁ、なんだろう…まだ熱に浮かされている気がする。
ぺろりとその指先を舐めれば沖田さんはびっくりしてからにやりと笑った。
「お姫さまはもう一回をご所望かな?」
「先程の返事、ゆっくり考えておきます…」
うん、と頷いたのが見えて私は目を閉じた。
熱は冷めることを知らないように私を溶かし続けていた。







「昨晩はえらい楽しそうやったなぁ」
「…山崎さん、趣味悪いですよ」
「失礼な、仕事や」
この人、仕事っていったら許されると思ってる…。
沖田さんが屯所に帰っていってすぐに山崎さんが部屋に入ってきた。もちろん屋根裏から。狙いすましたようにというよりはっきりしっかりくっきり覗かれていたようだ。
鈍く痛む腰を押さえて顔をしかめる。
「…いたい」
「今日も仕事はあるで?」
「わかってますよ」
…はやく敵さんの情報でもなんでも掴みたいものだ。