「希子さん、もし今後悔してるなら、このケータイを希子さんが持っていてあげて? あの子は最後の最後であなたを選んだ でもね、希子さん。 あなたが何かを背負ったりしなくてもいいのよ。 あなたはこれからまだまだたくさんの出会いと別れを経験するから、だからその時にもう同じ後悔をしないでほしい。 そのために結城のことを覚えててあげてそれだけであの子は嬉しいと思うから」 「はい…」 一言だけしか言えなかった でも確かに結城の想いも、結城のお母さんの想いも私に届いていた。