シオン【完結】



「久美は祥太郎の家に泊まればいいだろ」

「はっ!?」
「えっ!?」


俺がそう言うと、二人はほぼ同時に反応した。


かああっと顔を紅潮させる久美。
祥太郎も相当動揺してるっぽい。


「おま、ちょ、お」

だなんて、言葉にならない様子。


……やべ、そうだよな。まだ中学生だったよ。
俺も初めては高校生だったわ。


「泊まるって!」

久美も赤面しながら、そう必死に言っていた。

こんな反応見ると、少しからかいたくなって来るよ。


だから、

「え、まだ何もないの?」

って、おどけた風にしてわざと尋ねたら

「何もないです!!」

と、久美から多少の怒りを含んだ返事がかえってきて声を上げて笑った。