シオン【完結】


それにイラっと来た俺は、足をそーっとどけると耳を引っ張って、出来るだけ大きな声で。


「おっはよーーーーーー!!!!!」

「うっわあああ!!!」


ガバっと起き上がる祥太郎を見て、一人で腹を抱えて爆笑する。
目を真ん丸に開けて、何がなんだかわかってない様子だ。

やっと思考が追い付いたのか、祥太郎がこっちを見る。
それから、涙を流しながら笑う俺にやっと何をされたのかを把握したらしい。


「てんめええ!」

「あっははは」


祥太郎が起き上がるより先に俺は部屋から飛び出すと、リビングに向かう。
後ろから祥太郎の声がするけど、気にしない。


「まった、朝から騒がしいわね」


既に朝食を作っていた母親が、俺の顔を見ると思いっきりしかめっ面を作る。


「はー笑った!」


すぐ後に来た祥太郎。


「りょう!お前は!!」


そう怒鳴りながら入って来たけど、母親の顔を見るや否や

「あ、おはようございまーす!」

と、いつもの調子で言った。