シオン【完結】




「電気消してくるわ」

「おう」


ベッドから降りると電気を消して、また窮屈なベッドに戻った。

真っ暗になった部屋で、無言で天井を見上げる。



「…久美、可愛いよなあ」

「いきなり何」

「何で俺と付き合ってるんだろ」


…どうしたんだよ、急に。


祥太郎が好きだからに決まってるじゃないかよ。


今日、久美は本当に嬉しそうにプレゼント選んでたんだ。
祥太郎、お前の事を想って。



「あのさあ、怒るなよ?」

「ああ」


二人とも、天井を見つめて話す。
暗いし、顔を合わせてないから、言えるのかもしれない。


「久美って時々、りょうの事好きなんじゃないかって思う時があるんだよね」

「はあ?」


俺は祥太郎の言葉に訝しげな顔をする。
体を思わず祥太郎の方に向けるが、祥太郎は相変わらず上を見ていた。