シオン【完結】



「めっちゃうまそーーー!腹減ったーーーー」


母親は祥太郎が来たからか、腰を上げてご飯をよそってくれる。
おい、俺が来た時は動こうとしなかっただろ。


そんな母親に心の中で文句を垂れつつも、祥太郎の笑顔を見てたらまあ、仕方ないかなんて思った。

だって、祥太郎すっげえ嬉しそうに目を輝かせてハンバーグ見てるんだもんな。
こりゃ母親でなくてもよそってやりたくなるわ。

食え食えって言いたくなる。



「りょう、お前は幸せだな、こんなうまい飯を毎日食えて」

「あら、祥ちゃん本当に上手」


とってもご機嫌な母親。


「言い過ぎだろ、祥太郎」

「あんたは黙ってなさい」


俺が言う言葉を聞こうともしない。


まあ、嬉しそうならいいか。
苦笑いを浮かべつつ、口にハンバーグを頬張る祥太郎を見て目を細めた。