シオン【完結】



「飯はー」

「ハンバーグ」


そう言って指でさした先のテーブルを見ると、ちゃんとご飯が準備されている。
ラップにかけられているそれらを見てから、

「今日祥太郎泊まるー」

母親に告げると母親は「そうー」とだけ言ってテレビに夢中になっていた。


ハンバーグの量を見る限り、俺と祥太郎でも足りると思う。



「祥太郎ー、ハンバーグー」

「まじでええ」


どでかい声でリビングから祥太郎に声をかけると、祥太郎の嬉しそうな声が聞こえて笑った。


「りょうのお母さん、ご馳走になります!」


リビングに入るやいなや、祥太郎が折り目正しくお辞儀をして母親に言った。
それに爆笑する俺。

母親も笑いながら

「たくさん食べてね~」

なんて言っている。