シオン【完結】



「ハイハイ、そういやーお前今日泊まってく?」


まだしかめっ面の祥太郎を軽くあしらいながら、そう尋ねる。


「んー、泊まる」

「制服持って来てないだろ?」

「……じゃっじゃーん!」


てっきりすぐに帰るつもりだったと思ってたのに、祥太郎は泊まる気満々だったらしい。
制服と、通学カバンとか、きちんと準備していた。


ドヤ顔で誇らしげにそれらを掲げている祥太郎。


それに苦笑する俺。


「飯は?」

「食ってない」

「ちょい待ってて」

「ん」


俺も些か腹が減った。
母親に飯があるか聞きに部屋を出る。


リビングに入って、ソファに座る母親に尋ねた。