シオン【完結】



「勉強しろ、勉強を」

「何だよ、それ。お前もどうせ遊びに行くんだろ」

「いや、親と出かける」

「…それも遊びじゃないのか」

「微妙だろ」

「まあ、微妙か」


中学生にもなって、余り親と出かけたくないわ。
つか、してなかったわ。

けど、今は仕方ないんだって。

後で母親に口止めしておこ。



「つか、遼佑は宿題誰について書くつもり?」

「え」


祥太郎は頭の後ろで手を組むと、俺にそう尋ねて来る。
その、突然の質問に俺は目を真ん丸にして祥太郎を見た。


「俺はね、久美の事書いた。後ね、りょうの事も書いちゃった」

「書いちゃったって何だよ」

「へへん。読んで泣くなよ」

「何だ、それ。泣かねえっつうの」


嘘。ちょっと今泣きそうになったわ。

嬉しさで胸がいっぱいだ。
それと、同時に罪悪感で胸が痛む。