シオン【完結】


「今日宿題やって来たか?」

「え」


並んで歩いてると、祥太郎がふいにそう言った。

何それ、知らない。
どうやら、その宿題は俺が保健室で寝ている間に出されたモノらしかった。

…と、言う事は知らなかったで通そう。
よし。



「昨日のさ、テレビが…」


そうやって、他愛ない話で学校に向かうまでの間笑い合った。

正直、もうテレビなんて余り見なくなったけど。
でも、中学の時とかってそう言う話題が結構大半だったりしてさ。


その日も無事に部活を終わらせて、汗を拭ってから教室に入る。
久美は自分の席で友達の博美と楽しそうに笑っていた。


「久美ーおはよー」


祥太郎は教室に入って、開口一番そう言った。

すぐに気付いて、久美も笑顔を向ける。
それから、俺に視線が移った。