シオン【完結】




「おひゃよ」

「お前、食べながら喋ったらダメってお母さんに言われなかったか?
ねえ、りょうのお母さん」

「そうよ、全く。遼佑は誰に似たんだか」

「ひゃいひゃい」

「んじゃ、行くか。行ってきま~す」


祥太郎はご丁寧に俺の母親に挨拶をし手を振る。
それが嬉しいのか、母親もニコニコと振り返していた。


…まあ、祥太郎のこういうとこが母親に好かれる理由だな。うん。


「今日は早いな」

「ああ、うん。起きるの早かったからな」


やっと口の中から食べ物が消えたから、返事をする。


実は祥太郎と俺の家はそこまで遠くない。
だけど、下校の時に分かれて帰るのは祥太郎が久美を送って行くからだ。


…ただ単純に一緒にいたいんだと思う。