シオン【完結】


「わかった、いいよ」

『本当?じゃあ、明日祥君にバレない様にしようね』

「そうだな、一旦帰ってからデパート待ち合わせにするか」

『了解!ありがと、遼佑』

「あいよ、んじゃ明日」


電話を切ってから、暫く受話器を見つめる。


そこに。


「彼女?」


だなんて、空気を読まない母親の声。


「…違う、祥太郎の彼女。祥太郎誕生日だからプレゼント選びに行こうって」

「ああ、な~んだ」

「……」



な~んだって。
もうこれから先、久美とそう言う事にはならねえっつうのに。


「祥ちゃん、カッコいいもんねえ」


お母さんがもっと若ければねえ。だなんて、ふざけた事を、しかも父親の前で言うな。
若くても久美には敵わねえっつうの。


残りのご飯をかっ込んで、ご馳走様をするとお風呂に入る。
それから、すぐに部屋へと向かった。


部活で疲れてた事もあり、横になったらすぐに睡魔が襲って来た。