シオン【完結】


「遼佑ーご飯はー」

「行くわー」


返事をすると、俺は起き上がって部屋を出た。


久々の家族での食事。
既に父親は座ってて、新聞を読んでいる。


俺はその父親の目の前が指定席。
母親は父親の隣。


椅子に座ると、懐かしい母親の手料理。
煮物と焼き魚。
味噌汁。お新香。

久々過ぎて、食い過ぎるかも。


「いただきまーす」


俺はそう言うと、箸を持ってご飯を食べ始める。

うま。

やっぱり母親の手料理って最高だ。
一人暮らししてると、本当に思う。


「おかわり」

「はいはい」


お茶碗を出すと、母親がご飯を入れてくれる。
またそれをかっ込んでいると、家の電話が鳴った。


「はいはーいっと」


母親は電話の元に向かうと、受話器を持ち「小林です」と言った。


「あら、遼佑?ちょっと待ってね」


ん?俺に電話?

ご飯を食べる手を止めて、俺は母親を見る。