「誰だって感じだね」
「……」
目をぱちぱちとさせながら、その子を見る。
嬉しそうに目を細めて、その子は立ち上がった。
「んじゃ、疲れたから一旦元のサイズに戻るね」
「え?」
「よいしょっと」
そう言いながら何やら念じると、ぽんっとその子の体が縮む。
あれよあれよと言う間に、俺の手の平サイズになってしまった。
……あれか?
俺はまだ夢を見てるのか?
むぎゅっと頬をつねるが、痛い。
「さっきから起こしてるのに、ボクが小さい所為で声が聞こえなくてさ。
だから、おっきくなる力使ったの!でも、疲れるんだよねえ、あれ」
そんな俺を置いて、勝手に話を進めて行く男の子。
小さいのに動いている。
妖精とか?
ファンタジーの中だけだと思ってた。
じーっと穴が開きそうになるほど、その小さい男の子を見つめる。
その視線に気付いた彼が、照れ臭そうに顔を背けた。



